中谷美紀(45)が8日、都内で行われた主演映画「総理の夫」(23日公開)完成披露試写会で、河合勇人監督から史上初の女性内閣総理大臣役をオファーされた時「日本で女性の総理大臣なんて、絶対、無理でしょう?」と思ったと明かした。

中谷は劇中で、ダブル主演の田中圭(37)演じる鳥類学者の相馬日和の妻で、少数野党の党首を務める中、内閣総理大臣に選出される凛子を演じた。映画は、製作サイドが15年に作家・原田マハ氏の同名小説と出会って企画が動きだし、17年に脚本作りが始まり、20年秋に撮影が行われた。

中谷は、出演をオファーされた時の思いを聞かれた中谷は「監督から最初、お話を頂いた当初は、日本で女性の総理大臣なんて、絶対、無理でしょう? と、ちょっと意地悪な気持ちで原作と台本を読ませていただきました」と振り返った。その上で「でも、凛子は働く女性が子供を産み、育てやすい社会を作るというすてきな理念を持っていた。女性なら、きっと誰もが願っていることですよね。1人の女性として、とても共感して演じさせていただいた」と笑顔で語った。

折しも完成披露試写会が行われたこの日、自民党の高市早苗前総務相は8日、国会内で記者会見し、総裁選への立候補を正式表明した。そのことについて壇上で言及はなかった。ただ、腹黒な政界のドン原九郎を演じた岸部一徳(74)は「こんな感じの人でやろうと思ったとか、言いにくいんですけど…でも、いっぱいいるような気はしましたね。特に最近、総裁選とかね…いろいろなところに出てくるんで、この映画を見て興味を持って、この映画を面白く見て政治の世界を見ると、もっと政治が面白く見られるかな? という気がしました」と苦笑した。