崎山つばさ(31)が11日、東京・シネマート新宿で行われた主演映画「クロガラス3」(小南敏也監督)公開記念舞台あいさつに登壇し「もっと、もっと頑張ってシリーズ化したい」と意気込んだ。

その上で、共演の植田圭輔(32)と「海外に行きたい。続編は海外編」と熱望した。

「クロガラス」は、会場にほど近い東京・新宿歌舞伎町を舞台に、金さえ払えばどんな依頼でも引き受ける解決屋「クロガラス」を描く。19年に2作連続で公開された「-1」「-2」はミニシアターランキングで2位となり、上映期間延長とヒットし、今回の「-3」に繋がった。主人公神崎黒斗を演じた崎山は「1、2が2年前。その時からシリーズ化、出来たらいいねと言っていた」と感慨深げに語った。「-3」は、かつて街で四天王の1人と呼ばれたが、仲間を裏切った真柴理玖がやってきて解決屋「ホワイトナイト」を立ち上げる。「ホワイトナイト」が汚い手口で勢力を拡大し、「クロガラス」の邪魔をする物語だが「続きがあるとしたら、どういう話が出来るか」と話した中の1案だったという。

その上で、崎山は「-3」の撮影中に「次のお話をさせていただいて、勝手に海外マフィア編。それも出来たらいいな」と笑みを浮かべた。黒斗の最強バディ真郷悠哉を演じた植田も、崎山とはプライベートでも仲が良いだけに「我々が海外に行くために。言えばかなうことって多いと思うので、続編は海外編をご期待いただければ」と笑顔で同意すると、崎山は「海外に行きたいだけ」と笑った。

また「クロガラス0」の公開が17日に控える。「クロガラス」ができる前に新人警察官として、ある街に配属された黒斗が、警察が金で買収され、腐った組織と化していた中、職務を真摯(しんし)に全うし、組織の中での立場を悪くしてしまう。その中、同じ課の警察官である兵頭に助けられ、かわいがられ「この街を変えたい」という思いを胸に、協力して街の秩序を正していく。その中、次々と犯罪組織グループのアジトが強盗に入られる事件が発生し、手口はどんどん荒っぽくなり、殺人事件にまで発展してしまう物語だ。

崎山は舞台あいさつの最後に、コロナ禍の中、舞台あいさつを行うことが出来たことを踏まえ「人間は極論、言うと弱い生きものだと思う。きっと強くなれるし、変わることが出来るというメッセージ性も込められている(作品)。こういうご時世で弱くなる部分もあると思うんですけど、弱さの中の強さを、この映画で再確認して生きていって欲しい」と観客に呼び掛けた。その上で「ぜひ、続編があったら、また皆さんのお力をお借りしながら対面することが出来ればいいなと思う」と、さらなる続編、シリーズ化への意欲を重ねて訴えた。