歌手近藤真彦(57)の文化放送新番組「近藤真彦RADIO GARAGE」(火曜午後9時半)が28日からスタートすることになり21日、同局が発表した。これまで発信してこなかった時事問題、社会問題も取り上げ、ゲストとともにトークする内容という。

斉藤清人社長は、「近藤さんが『3年B組金八先生』でセンセーショナルに登場したのが今から42年前。芸能活動42年というのは非常に偉大であります。昭和、平成、令和の芸能を語ることができる貴重なパーソナリティーであると期待している」とし、「番組が新たな近藤真彦さんのお披露目になると考えている」と語った。

近藤は昨年11月に25歳下の女性との不倫を報じられ、芸能活動の自粛を発表。同局のレギュラー番組「近藤真彦くるくるマッチ箱」も休止となった。今年4月にはジャニーズ事務所を退所した。

新番組のスタートがこの10月編成でのタイミングになったことについて、斉藤社長は「新しい近藤真彦としてラジオの舞台に立ってほしいと丁寧に作業してきた。近藤さんにとって大きな出来事が重なり、マイクの前に立つ心の準備に時間が必要だったため、このタイミングでの復活となった」とした。

近藤と交渉を続けたコミュニケーションデザイン部の村田武之部長は、番組概要について「もともと裏表のない素直なキャラクター。57歳の等身大の男として、趣味や、これまで発信してこなかった時事問題、社会問題も含め、関心のあるものをゲストとともに素直に発信していく」という。

初回のゲストは、ラジオパーソナリティー吉田照美。近藤が80年の歌手デビュー前から「吉田照美のてるてるワイド」内でレギュラー番組を持っていた縁で決まり、すでに収録済み。村田部長は「近藤さんにとって吉田照美さんは16歳のころからのお付き合い。腹を割った話で、ラジオからリスタートしたいという思いが強かった」とした。

近藤は「当たり前のことが当たり前ではなかったことに気付いた。あらためて、ラジオで言葉を発することの大切さと難しさを知った。ずっとラジオでレギュラーを務めてきたが、緊張する。だからこそ、この場を大切にして発信していきたい」と話しているという。