フリーアナウンサー生島ヒロシ(70)が21日、アナウンサー生活46年目にして初めて、大相撲実況にチャレンジした。この日、生島は午後4時からABEMA「大相撲LIVE 九月場所(幕内)10日目」、続いて「大相撲LIVE 九月場所クライマックス(幕内)10日目」に生出演して、東京・両国国技館から大相撲を実況中継した。

「大相撲を見るならABEMA!」のフレーズを口にして登場した生島は「生まれて初めて相撲の実況中継です。相撲は柏鵬の時から50年以上見ています」と解説の元大関琴奨菊の秀ノ山親方(37)を相手に土俵を見つめた。

幕入り後最初の魁聖が一山本を押し出した取組で実況デビュー。結びの新横綱照ノ富士と前頭宇良の取組まで全19番を“絶叫実況”した。

照ノ富士は大関から、宇良は前頭から、ともにけがで序二段まで陥落して、復活した力士同士の結びの一番に生島は大興奮。前日に横綱初の黒星を喫した照ノ富士が、1分30秒を超える熱戦の末に左上手投げで宇良を破ると「いい一番、大興奮!」と叫んだ。

大相撲実況デビューを終えた生島は「アッという間の2時間でした。どれもいい勝負で、興奮しながらしゃべっていたら、久しぶりに声がかれてしまいました。もともと相撲は好きなので、なんとか完走することができましたが」と振り返った。次は13日目となる24日に、また実況を担当予定。「次も頑張ります」と力を込めた。

生島は1976年にTBSにアナウンサーとして入社、89年にフリーとなった。テレビ、ラジオで芸能畑を中心に音楽、情報、ワイド、クイズ、バラエティー番組の主にMCとして活躍。93年から00年にかけては、古巣のTBSで「スーパーサッカー」のMCを務めていたが、試合実況の経験はなかった。