モデルで女優の松井愛莉(24)が、このほど日刊スポーツのインタビューに応じた。

動画配信サービス「FOD」で配信中の「エロい彼氏が私を魅わす」で主演、今日公開の映画「総理の夫」にも出演するなど、先月末に“閉校”した「さくら学院」を卒業後も幅広く活躍している。

「エロい-」は松井演じる結婚目前のお嬢さま・仁美が、工事現場で偶然出会った筋骨隆々のまなぶ(笠松将)に引かれて葛藤していく姿を描いた恋愛ドラマ。

「台本読んで初めての感想は、『せりふ量多っ!』でした(笑い)。ドタバタコメディー感もあって、内容的には非常に面白いなと感じました」

演じる仁美は、お嬢さま。清楚(せいそ)なイメージの松井だが、意外にも似ている部分はあまり多くないという。

「仁美はお嬢さまがゆえに、曲がったことが嫌いで、真っすぐな女の子というイメージですね。でも、言わなくていいことまでも言ってしまって、相手を振り回してしまうこともあるんです。私もうそが嫌いな部分はあるんですけど、仁美ほどガツンとは言わないですね(笑い)」

ドラマのキービジュアルには「女が幸せな結婚をするには まずはお金 次に尊敬 そして…セクシィ」と書かれている。松井が望む3条件は。

「1つは価値観ですね。価値観が一緒じゃないといろいろ支障がでてきますので、価値観が似ている方がいいかなって思います。あとは、一緒にいて楽しい人ですね。一緒にワイワイ出来る人がいいですね。あとは、常にリードして欲しいです。優柔不断なので、基本的に決めて欲しいですね。いいんじゃないですか、この3つ!(笑い)」

13年には「ゼクシィ 6代目ガール」に起用された。結婚、そしてその後についても考えることがあるようだ。

「結婚して、子どもを産んで田舎に住みたいです。福島出身で外で遊んだり伸び伸び育ったので、そういうふうに暮らしたいなという思いはあります。子どもは最低2人は欲しいです。私も姉と弟がいるんですけど、姉弟いたほうが楽しいですし、姉弟っていいなって大人になってから思います」

2009年「第13回ニコラモデルオーディション」でグランプリを獲得し、芸能界入り。父から「受かったら携帯を買ってあげる」と言われ、嫌々受けたというが、10年以上にわたり芸能界で活躍している。そんな松井の人間性を作り上げたのは、先月“閉校”した「さくら学院」。女優三吉彩花(25)らと、切磋琢磨(せっさたくま)した。

「たくさんのことを教わったと言いますか、忍耐力がすごくついたと思っています。本当の学校みたいでした。もちろん、つらいこともたくさんありましたけど、ステージに立つとみなさんが応援してくださるので、それであたたかい気持ちになりました。何もできないキャラだったけど、父兄(ファンの総称)のみなさんに優しく見守っていただいて。本当にありがたい経験でしたね」

女優業では、17年フジテレビ系「ラブホの上野さん」、同年テレビ朝日系「オトナ高校」、20年MBS系「社内マリッジハニー」など、“あざと女子”役が多い印象だ。

「多いなーってすごく思います(笑い)。多分、パブリックイメージだと思います。たくさん演じさせていただいたので、もうそろそろいいかなって思いますけど(笑い)。結構、自分的にはあざといと真反対だと思うので。マリハニ(社内マリッジハニー)とかは、頑張ってブリっ子していました(笑い)」

そんな松井が、これまでで一番役作りしたという作品が「総理の夫」。これまであまり見られなかったビジュアルで、隠れ美人のミーハー鳥類研究員・伊藤るいを演じている。同作は、田中圭演じる日和の妻凛子が、突然女性初の内閣総理大臣に就任。その夫婦を中心に描いた、ドタバタコメディーだ。

「とにかく、すごく笑えます。そして感動もあって、見終わった後に晴れやかな気持ちになると思います。女性初の総理大臣ということで、見た方も新しいことに挑戦したいと思える映画です。たくさんの方に見ていただいて、勇気と元気、明るい気持ちになっていただきたいです」

12月には25歳を迎える。今後は、これまでにないシリアスな役にも挑戦したいという。

「結構、年取ったなーって感じなんですけど(笑い)。もっとちゃんとした大人になりたいので、人間性も含めて成長していきたいなと思います。あとは、どの仕事でも100%の力を注げる準備をして、仕事に対して向き合っていきたいです」

◆松井愛莉(まつい・あいり)1996年(平8)12月26日、福島県生まれ。09年にモデルでデビュー。10年春~12年3月まで成長期間限定ユニット、さくら学院で活動。卒業後は、20年のMBS系ドラマ「社内マリッジハニー」など多くの作品で主演を務める。20年「癒しのこころみ~自分を好きになる方法~」で映画初主演。趣味は体を動かすこと、特技はスポーツ。170センチ、股下85センチ。血液型O。