女優浜辺美波(21)が4日、都内で開かれた、動画アプリTikTokと映画会社東宝がタッグを組んだ映画祭「TikTok TOHO Film Festival2021」のグランプリ作品発表会に出席した。

浜辺は、グランプリを受賞した吉川啓太監督の短編映画「夏、ふたり」で主演。従来の映画製作の技法とTikTokで“バズる”撮影方法の長所それぞれを生かした、スマホなどで視聴するいわゆる「縦型映画」出演は初の試みだったといい「縦での映像の躍動感とか表現の仕方とかカメラの動きが独特でした」と話した。

同映画祭のアンバサダーを務めた北村匠海(23)は撮影現場に同行していたといい、浜辺は「『緊張するな』とか『恥ずかしいな』とか少し嫌だった。『来ないでほしいな』とか思っていたんですけど、実際に現場に来るとどこに匠海君がいるかわからないくらい、空気になっていて。さすがだなって思いました」と現場に溶け込む北村に驚愕(きょうがく)した。

北村も「演者の気持ちがわかるからこそ、現場での立ち振る舞いっていうのは監督と主演2人が中心にいるべきだと思ったし、そこは絶対邪魔したくなかったので、真っ黒の服装を着て忍んでました」と笑った。

「夏、ふたり」はこの日から、TikTokの映画公式アカウントにて公開される。北村は「今や、TikTokでバズって、顔出ししなくても自分が表現できる場が増えている。身近にクリエーティブできる場所があるからこそ、誰でも羽ばたける時代なんだなと思いました。羽ばたく姿を身近に見させていただいて、そういう“始まりの映画祭”になってほしいなと思います」と願いを込めた。

浜辺は「映画はお客さまに観ていただいて初めて完成するもの。夏は終わりかけではございますが、輝く夏を思い出せるような作品になっていると思います。気楽に、手軽に観ていただけたら」と呼び掛けた。

ほかに井上音生(17)が登壇した。