田中圭(37)中谷美紀(45)がダブル主演する公開中の映画「総理の夫」(河合勇人監督)の舞台あいさつが4日、都内で行われ、2人に加え、原作者の原田マハ氏がパリからオンラインで参加した。

中谷演じる日本初の女性総理大臣の相馬凛子と、田中演じる、突然総理の夫となった鳥類研究者の相馬日和によるコメディー。

田中は「先月に公開され、劇場は50%の入りでもかなりと思いましたが、今日は100%で客席が埋まっていて、ホントにうれしいです」、中谷も「感慨深いですね。満員のお客さまで幸せです」と感謝した。

今作はコメディーでありながらも、夫婦愛の物語への評価も高いという。田中は「僕は試写会で泣いてしまったんです。それは自分だけなのかと思い、友だちに見てくれといったら、みんな、僕が泣いた理由をわかってくれました」、中谷も「本当に理想の夫だと、私もいろんな方から聞きました」と話した。

原作者の原田氏は「書いてから10年近くたちますが、今よりその当時は、女性たちは注目されづらいし、リーダーの女性も少なかった」と振り返った。

女性総理の夫を演じた田中は「日和は奥さんを支えることに抵抗がないし、疑問もないし、当たり前に支えている。自然にそうさなるのは、凛子さんがすてきだから」。原田氏から、中谷を想定して書いたと告白された中谷は「そんな、おこがましいです。リップサービスとしてもありがたいです」と笑顔を見せた。