蒔田彩珠(19)井浦新(47)が8日、都内で、アニメ映画「神在月のこども」(白井孝奈監督)の初日舞台あいさつに出席した。

同作は、最愛の母を亡くし、好きだった走ることができなくなった主人公・葉月カンナが、東京から島根・出雲に向けて駆ける物語。

カンナの声を務めた蒔田は「やっとですね。延期が続いていたので、本当に皆様に届けることができるのかなって不安に思っていたんですけど、時間があったからこそ、いろんな場所に行ったり、たくさんイベントができたりしたのでそこは良かったのかなと思います」と初日を迎えた安堵(あんど)感を示した。

井浦はカンナの父親・典正の声を担当した。アフレコが、昨年6月の緊急事態宣言明けに実施されたため、掛け合いはなく、1人ずつ行ったという。「作品は完成するのだろうかとか、公開された時ってどんな社会になっているんだろうかって、とにかく不安の中でアフレコやっていたのが強烈に印象に残っています」としみじみ振り返った。

井浦は蒔田について「末恐ろしいんじゃないですかね。オリジナルなんですよね、完全に。誰っぽくもない。彩珠さんは彩珠にしかできないことを既に持っている」と絶賛。サプライズで、出雲式の曲玉のブレスレットをプレゼントするなど、父親の顔をのぞかせた。

旧暦の10月である神無月は、出雲地方では「神在月(かみありづき)」と呼ばれる。新津ちせ、神谷明も出席した。