元SDN48で女優、タレントの芹那(36)が、22日に約10年ぶりの写真集「Serina.」(ワニブックス刊)を発売する。

アイドル卒業から10年。大人しっとりな魅力をまとった、新たな姿を披露している。このほど、日刊スポーツのインタビューに応じた。【聞き手=大友陽平】

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12年の「しるし」以来、約10年ぶりの写真集だ。

「私も30代後半に入って、美容とか健康とか体形維持は当たり前のように続けていたので、そんな時に写真集のお話をいただき、10年続けてきてよかったなと思いました」

大人の魅力を増すために、撮影の半年前から食事の量を増やすなど、あえて体重を5~6キロ増量したという。

「丸みを作って、女性らしさは用意しておこうと…。それまで1日1食だったのを、4食にして。毎食お米を食べるとか、プロテインをとるとか、豆乳を飲んだり…。最終的にパーソナルジムに行って、バストラインとかヒップラインを大きく見えるような姿勢づくりもしました。最初のカットでプロデューサーの方からお尻をほめていただいて、当初の予定よりも、お尻のショットはめちゃ多いです!(笑い)」

結果として、笑顔のショットはないといい、“オトナ芹那”をたっぷり詰め込んだ作品に仕上がった。

「沖縄で3日間の撮影だったのですが、その3日間だけではなく、36年間の全部が詰まっていると思います。10年前に出せなかった本音みたいな部分も映し出されていると思うので、そこも感じ取っていただけるとうれしいなと思います」

アイドル卒業から10年。バラエティー番組を皮切りに、最近では舞台など役者としての活動も多い。精神的にも大人になり、ファンの大切さも実感しているという。

「どんな時も応援してくださる方がいるというのは、10年前に比べてありがたみを感じられています。10年前は『有名になりたい!』とか、『グループを大きくしたい!』という気持ちばかりでしたが、振り返ってみたら10年ずっと応援してくださっている方がいて…。テレビでいろいろな発言をしても、メンバーやファンの方はそんな自分も理解してくれて、何でも乗り越えてこられたとも思いますし、だからこそ自分勝手には辞めちゃいけないなと思ってました。何か形を残して、ファンの皆さんのために動きたいという気持ちはずっとありました」

いわば芸能生活の“第2章”。写真集発売も契機に、さらに幅を広げていく。

「この仕事を始めた時って、若ければいい…という思いが強くあったんです。アイドルだと、ファンもどんどん若い世代にシフトしていきますし(笑い)。20代後半の時も『なんでこうなってしまうんだろう?』ということが公私ともにあって…。どうやったら理想の自分でいられるんだろう? と思っていた時期もありました。でも今は10代の時の自分に負けないくらいの魅力を持ち始める年代に入り始めていると思うので、その魅力をどんどん探して磨いていきたいです」

◆芹那(せりな)1985年(昭60)5月19日、北海道生まれ。07年のフジテレビ系ドラマ「プロポーズ大作戦」など出演したのち09年、SDN48に結成とともに加入。12年3月のグループ解散まで中心メンバーとして活躍。バラエティー番組をはじめ、舞台などを中心にマルチに活動中。161センチ。血液型A。

○…結婚願望について聞くと「結婚とか、自分の子供を持つことは小さい頃から思い描いていたことですが、『いつまでに!』という野望みたいなものはないです」と話した。焦りもないといい「この人だ! という気持ちになったらその時が来ると思いますし…。人として憧れられる存在になったら、人を選んだりできるようになるのかな(笑い)。その時はファンの方に真っ先にお伝えします」と笑顔で交わした。