A.B.C-Zが19日、東京ガーデンシアターで、全国ツアー「A.B.C-Z 2021 But FanKey Tour」東京公演を開催した。

昨年の全国ツアーはコロナ禍で中止され、約2年ぶりのツアーとなった。グループでは初となる全国13カ所を巡るなど精力的にライブを行い、橋本良亮(28)は「勢いに乗ってる感じがします」と手応えを語る。来年2月1日にデビュー10年を迎え、アニバーサリーイヤーの序章となるツアー。タイトルを付けた戸塚祥太(34)は「僕たちは華々しくスタートしたわけじゃなくて、1個1個着実にやっている。ジャニーズの中では特殊なグループかもしれない」とした上で、命名について「でも(but)、こんな俺たちにもファンがいる。“FanがKey”だぜ」と説明。10周年を前に「ファンをたたえたかった」と感謝を口にした。

来年について「5人でアジアツアーをやってみたい。(コロナの影響で)まだ早いと思うけど、それに向けて準備をしたい」と橋本。ベストアルバムの発売も予定し、河合郁人(34)は「ここまで付いてきてくれたファンの皆さんが、よかったと思える10周年にしたい」と語った。

ライブは楽曲「Nothin’but funky」で幕開け。河合は「東京の皆さん、心の中で叫んでください!」と声を上げ、ペンライトで応じる約5000人のファンを盛り上げた。20日に最終公演を行う。

メットライフドームから程近い東京・武蔵村山市出身で、家族全員が西武ファンという河合は、この日引退試合を行った松坂大輔投手(41)について「青春時代から見ていた方なので、引退は感慨深いです」とコメント。松坂が西武入りした99年に自身もジャニーズ入りするなど縁も感じており「素晴らしい選手の引退は悲しいけど、ご本人の中では次への決断。今後が楽しみです」と期待した。

松坂は“平成の怪物”の異名を持つが、先日行われた12月上演のグループ主演舞台「ジャニーズ伝説」の会見では「今からグループの伝説を作りたい」と豪語。河合は「自分たちで伝説を作ると言うのは“怪物級”の精神」と笑い、戸塚も「僕たちはメンタルモンスターですね」と続けた。