日本を代表するバレエ舞踊家、振付師、指導者として活躍した牧阿佐美(本名・福田阿佐美=ふくだあさみ)さんが20日、大腸がんのため亡くなった。87歳だった。牧さんの主宰する牧阿佐美バレヱ団で主要バレリーナとして活躍した草刈民代(56)は21日深夜、自身のインスタグラムを更新し、牧さんを追悼した。

草刈は牧さんとの2ショットを掲載し、「牧阿佐美先生 色んなことに挑戦してくださってありがとう! 素晴らしい体験をさせてくださってありがとう!」と感謝。「先生のバレエに対する意欲と情熱が私を育ててくれました。全ての経験が今の私を作ってくれています。感謝しかありません。どうぞ安らかに眠ってください」と悼んだ。

草刈は81年に牧阿佐美バレヱ団に参加し、84年から正団員に。同年、牧さんの振付した「恋の絲」で主役に抜てきされた。87年には「白鳥の湖」オデット・オディールの初役を務め、同年全国舞踊コンクール第1部第1位、文部大臣奨励賞を受賞した。