歌手和田アキ子(71)が12月8日に、ニューアルバム「WADASOUL2」を発売することが27日、分かった。収録曲「YONA YONA DANCE」は一足先に配信され、TikTokの再生回数が3億2400万回超えを記録するなど、絶大な反響を呼んでいる。このほど、日刊スポーツなどの取材に応じ、老若男女から支持されている話題の楽曲についてや、目先の目標などについて語った。

今年の4月にレコード会社をテイチクエンタテインメントから、ユニバーサルミュージックに完全移籍した。移籍後初となる新作アルバムには全5曲が収録されている。

9月に先行配信された「YONA YONA DANCE」はサビ部分の「踊らにゃ損」というキャッチーなフレーズや、特徴的で、誰もがマネできるダンスがバズり、話題を集めている。YouTubeの再生回数が約830万回再生を超えるなど、すさまじい勢いを見せているが、和田は「ここまで反響が大きくなるとは、もう全然思っていませんでした」と明かす。同曲を初めに聞いたときは「リズム感が新鮮」という印象を持ったという。「提供してくれた人に、消化不良で返したくない」という一心から、「最初は舌が回らなかった」という「『踊らにゃ損』の『にゃ』」も「今までだったら、言えないと歌詞を変えてもらったりしてたんですけど、それだと面白くないので…阿波おどりでも『踊らにゃ踊らにゃ』って言う。ってことは、高知の人はみんな言えるわけだから…『練習せないかん』と思って2週間くらいずっとぶつぶつ言って練習していました」。

苦労を強いて、ようやく言えるようになった「踊らにゃ損」。「中毒性が強い」と話題の同曲の反響は和田自身の私生活にも及んでいるといい「病院や、食事、美容院やジムにでかけては『うちの子供がめっちゃハマっている』とか『子供と一緒にやるのが楽しみなんです』って言ってくださったりして。それがすごくうれしいですね」と声を弾ませた。

アルバムでは、同曲を手掛けた4人組バンド「フレデリック」のほか、シンガー・ソングライターさかいゆう(42)や、トリオバンドOvall、和田の4回り年下のラッパーのRin音(23)や、ソウルバンドWONKなど、世代やジャンルを超えたアーティストたちが楽曲を提供し、異色のコラボが実現している。和田は「年齢は関係ない。作ってくれた人が聞いたときに、『わー』って言ってほしいので、そういうワクワク感がありました」としみじみと話した。

今月25日にデビュー54周年を迎えた。自身の今後については「ずっと旬でありたい」と話し、「みんなが『好き』ってことはないと思いますけど、なるだけ、嫌われずにみんなに愛される歌を歌っていきたいです」と力強く話した。【三須佳夏】

◆「WADASOUL2」◆ YONA YONA DANCE/フレデリック リフレイン/Ovall 黄昏にアンコール/さかいゆう Wine/Rin音 太陽に捧ぐ歌/WONK