ハロー!プロジェクト(ハロプロ)のアイドルグループ、アンジュルム笠原桃奈(18)がグループおよびハロプロを卒業する11月15日に、フォトブック「Dear sister」を発売することが29日、分かった。

同グループの大ファンを公言する蒼井優(36)と菊池亜希子(39)がダブル編集長を務めた注目作。大反響となったグループのアーティストブック「アンジュルムック」(集英社)でもタッグを組んだ2人が、今回も、コンセプト決めから衣装選び、撮影のディレクション、構成まで制作に関する全ての工程に携わった。

蒼井は「普遍さを大切にするのと同時に、言葉ではなか表せない笠原さんのオリジナル魅力を捉えたかったので、写真は高橋ヨーコさん、メークは茅根裕己さん、デザインは大島依提亜さんにお願いしました」とこだわりを明かした。「おこがましいかもしれませんが、私としては、10年後も20年後もその先も、笠原さんの背中を少しだけ押すことができるような本を目指しました。私自身、10代20代にそのような本を作っていただき、その経験を含めお守りのような気がしているからです。ご覧になった方が、気づいたらほほ笑んでしまっているような本になっていればうれしいです」とコメントした。

菊池は、「“笠原桃奈”というひとりの女の子の今を、無理のない自然な形で、呼吸するかのようにナチュラルに写真に収めたいと思いました。まっさらで、何にも染まっていないニュートラルな状態の彼女は、圧倒的にアンニュイで、だけど笑うとふにゃふにゃと柔らかく、ゴールデンレトリバーの赤ちゃんみたいで、出会ったすべての人の心をほぐし笑顔にする」と笠原の魅力を表現した。

フォトブックについては「そのものが存在としてかわいく、抱きしめたくなるぐらいいとおしく、手に取った人に勇気を与えるような、そして彼女自身の背中を押すような、かわいくてパワー漲るものを目指しました。ひとりの少女の肖像であると同時に、すべての乙女のバイブル的な存在になり得るような、そんな写真集を形作ることができたら、それはひとつのささやかで勇気ある乙女の革命である、とひそかに思っています」と願った。

同作は、撮影当時17歳の笠原の等身大の姿を親密なポートレートで切り取ることで時代がたっても色あせない普遍的な少女性や青春が感じられる内容となっている。撮影は鎌倉、葉山、逗子、東京湾などのベイエリアを中心に行われた。

笠原は「私にとって、宝物のような一冊ができました」と胸を張り、「沢山の愛を感じながら、すてきなチームの皆さんと作りました! 17歳の夏に撮って頂けてとてもうれしかったし、より特別なものに感じます」。「『Dear sister』は、編集長の蒼井優さん菊池亜希子さんから私へ、そして私からメンバーへ、家族へ、この本を手に取ってくださるあなたへ、あなたから私へというメッセージが込められています。あなたにとっても、この本が宝物のような1冊になりますように!」とした。