浦和レッズの現役時代に「ミスター・レッズ」と呼ばれた元サッカー日本代表FWの解説者、福田正博氏(54)が1日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)にゲスト出演した。

ワールドカップ(W杯)予選の話でスタート。日本人選手初のJリーグ得点王に輝いた95年のシーズンを振り返った。

福田さんは同年、32得点を挙げ得点王に輝いた。そこには、この年に就任したドイツ人のオジェック監督(73)からの手紙が発奮材料になっていたことを明かした。

福田氏は「浦和レッズで10年間プレーしていて12人の監督と仕事をしているんですよ。オジェック監督は唯一、手紙をもらった監督なんです」。福田氏のJリーグの得点は93年が4点、94年は6点だった。

「実は95年6月に、代表としてすごくコンデションが良く、最高にいい状態だったにもかかわらず試合に出られなかったんです。そんな時、国立競技場にオジェック監督が試合を見に来て、ベンチに座っていたボクの気持ちを理解してくれて、手紙をくれたんです」と振り返った。

その手紙はドイツ語で書かれていて、通訳が日本語に訳したものをメディアの人間からもらって読んだと。

「その手紙を読んでモチベーションが上がったと言うか、その時の自分のモヤモヤした気持ちを的確に書いてくれたんです。“気持ちは理解できるけど、前向きに楽しんでくれ。帰ってきたら一緒に浦和レッズで爆発しよう。活躍しようじゃないか!”という内容だったんです」。

チームへ戻った福田さんはうっぷんを晴らすように点を取り続け、95年は32得点で得点王になった。「その1通の手紙が非常に重要で、今でも大切に取っています。奥さんからもたくさん手紙をもらいましたが、それは全部捨てちゃいましたけど(笑い)。その(オジェック監督からの)手紙だけはずっと持っています」と話した。

パーソナリティーの生島ヒロシ(70)は「いいお話ですね。ある意味、サッカーのみならず野球やビジネスの世界でも通用する共通のお話ですよね」と話した。

福田氏はマンスリーゲストとして登場する。