映画「きのう何食べた?」(中江和仁監督)の公開初日舞台あいさつが3日、都内で行われ、ダブル主演の西島秀俊(50)と内野聖陽(53)に、山本耕史(45)磯村勇斗(29)が登壇した。

今作はテレビ東京系で放送された同名連続ドラマの劇場版で、出演者でもあるチャンカワイ(41)がMCを務めた。約400の観客席に、1万通の応募があったという。

西島は「ようやく完成し、みなさまにお届けでき、こうしてお会いできてうれしい」、内野も「このドラマの世界を愛してくれてありがとう。深夜にこそこそやっていたドラマがこんな大きなスクリーンになりました。うっとうしく思わないでください」とあいさつした。

秋の褒賞で紫綬褒章を受章した内野は「びっくりしました。こんな章をいただける役者とは思っていなかったので。1つの役を徹底的に、変態的に掘り下げてきたかいがありました」。恋人役の西島も「恋人役としてうれしい。シーズン1が終わった時、内野さんはもっとやれる、と言っていた。評価された、力強さから繊細な芝居ということで、今作がその繊細な芝居ということなのだと思う」と話した。

トークコーナーでは画面にでない撮影時の話が明かされた。内野は西島のスイーツ好きを明らかにし「褒章のお祝いにお菓子をいただいたのですが、西島さんの口元にドーナツの砂糖がついていた」。西島は、撮影の時に内野が日焼けしないように徹底していたことを明かし「ケンジは細くて色が白くないというのが内野さんの持論で、日焼けしないように完全武装していました」と暴露した。山本は磯村の生まれた時刻を明かし、磯村は裸になった山本の胸が「雪見だいふくのようです」と語った。

最後に、内野は「コロナ禍だからこそ、人の思いやりがわかった。クスクスしたり、ほっこりした映画でしたら周囲に宣伝してください」。西島も「愛情たっぷりの映画です。フレンチとかごちそうではなく、温かい家庭料理のような作品です。ご飯を食べるように見に来てください」とPRした。