NHK前田晃伸会長の定例会見が4日、東京・渋谷の同局で行われ、10月末に終了した連続テレビ小説「おかえりモネ」、今月1日からスタートした連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)についてコメントした。

前田会長は、清原果耶がヒロインを演じた「-モネ」について「人と自然のつながりや地域で生きることの意味を問いかけたドラマだと感じた。新型コロナの影響で困難な状況での制作となったが、出演者やスタッフの粘り強さで予定通り放送を終えることが出来た」と評価。東日本大震災を描き、登場人物の心情を深く掘り下げる演出も朝ドラとしては異色と言われたが、「深刻なところもあって、朝からそんなことをやるのかと言われたらそうだけれど、明るくやればいいわけじゃない。いろいろ試してみて、ということ。『朝ドラはこういうもの』というのは、あまりないほうがいいと思う」と語った。

ラジオ英語講座を題材に、上白石萌音、深津絵里、川栄李奈が3世代ヒロインを演じる「カムカム-」については「ラジオという媒体を使って、というのは私の年代からするとすごく懐かしいし、改めてラジオの持つ特性を違った意味で感じることができる。(「-モネ」とは)違った味のドラマになると思うので是非ご覧いただきたい」と語った。