米イリノイ州シカゴ郊外にある仏高級ブランド「ルイ・ヴィトン」の店舗で17日、買い物客でにぎわう午後3時半頃に14人の強盗が押し入り、12万ドル(1320万円)相当の商品が奪い去られる事件が起きていたことが明らかになった。

米NBCテレビが公開した防犯カメラの映像では、覆面姿の集団が店内に乱入し、客や従業員らが逃げまどう中、堂々と手にしたごみ袋に手あたり次第ハンドバッグなどの商品を詰め込む様子が映っている。捜査当局は現場から逃げ去った車3台の情報を入手し、容疑者の特定を行っているという。

ルイ・ヴィトンを巡っては、カリフォルニア州サンフランシスコの店舗でも19日夜に強盗事件が発生して6人が逮捕されている他、ビバリーヒルズの高級ブランド街ロデオドライブの店舗でも複数の車に分乗して駆けつけた集団が21日深夜に窓ガラスを割って侵入しようとした強盗未遂事件が起きている。

また、20日にはサンフランシスコの高級百貨店に約80人が押し入る大規模略奪も起きているが、頻発する強盗事件に関連性があるのかどうかは分かっていない。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)