とんねるず木梨憲武(59)と俳優伊藤淳史(37)が24日、都内で行われた「WORK DESIGN AWARD 2021 授賞式」にスペシャルプレゼンターとして出席した。クラウド人事労務ソフトの「Smart HR」が働き方、働きやすさを考えるために開催。

木梨は「受賞の方とグランプリの方、誠におめでとうございます」。伊藤は「皆様、おめでとうございます。自分も、おめでたい気持ちになってきた。勝手に感動しています」。2人はSmart HRのCMに出演している。木梨は「2人には映像大賞みたいのはありませんか」とぼけた。

働き方のモットーについて、木梨は「勘であったり、今思ったことを仕掛けて早めに動いてみようと思っている。いいねと言われたり、こうした方がいいよと言われて修正したりね。ここ最近は、動きっぱなし。椅子に座ることなく、おっさんはゼイゼイ言いながら動いています。万が一、やめた方がいいという顔色が多い場合は、即座にやめます。私、なんでも屋なんで。日に日にやることが変わるので飽きることなくやっています」。

伊藤は「お芝居だけをやっています。コロナ禍でリモートもあるが、お芝居はどうしても顔を合わせなくてはならない。現場でマスクをしてやる中で、どう楽しくやるかを考えている。キャストだけなじゃなくスタッフもいて、何十人といる中で、現場のモチベーションが下がらないようにしています。自分1人の力じゃどうにもならない。多くのスタッフさんのおかげで演じることができると思っています」と話した。

2人はフジテレビ系バラエティー「とんねるずの皆さんのおかげです」の人気コーナー「仮面ノリダー」で、88年から90年にかけて木梨がノリダー、伊藤がチビノリダーを演じて30年以上のつき合い。

木梨は「淳史君が5歳の時にノリダーとチビノリダーで知り合いになりました。撮影にものの見事に対応して、アドリブで殴られたり、蹴られたりしても泣かないで戦いにいく子でした」。伊藤は「ここだけの話ですが、ほとんど覚えてないんです。申し訳ないし、悔しい。どうやら人気者だったらしいのにほとんど覚えてない。僕より年下から『見てます』とか言われるのが悔しい。今の子役は天才ですね」と話した。

木梨は「(伊藤は)いきなりカメラが回って『やってください』という声に対応できた。今の子役が、そういう風に対応できるかはなぞ。今は、そういう番組は、できないんですが(笑い)。この人、大きくなってゴルフ好きなんですよ。今年は3勝3敗1引き分け。決着をつける大会を開くことが、さっき決まりました。負けた方が今日と同じトロフィーを作って、勝った方に渡すことになりました」と笑った。

今年を象徴する活字を求められて、伊藤は「新」。「新しい働き方を知って、僕にとっては新しい授賞式という場所にいる。そして、今年は(子供が生まれて)新しい家族が加わった。生まれて初めてゴルフ番組やらせてもらった新しさもある。コロナ禍で、これからもう一つ新しいスタイルが必要になるかな。なんかワクワクする」。

木梨は「古」。「古いものがあるから、新しいものがある。来年60歳になるから、古いものを大切にしろ。急に新しくなるとビックリしちゃうから、古いものをアレンジして。古い人たちは口数が多くなるからね、それを聞いてあげてくださいよ」と笑った。そして「グランプリ取れるように頑張ります」と話した。

「WORK DESIGN AWARD 2021」のグランプリは、応募114件から株式会社パプアニューギニア海産の「フリースケジュール」が受賞した。休みやすい会社にするために工場勤務のパート従業員のシフト制をやめ、好きな日に連絡無しで出勤・欠勤できるシステムを採用した。

武藤優代表は「フリースケジュールを8年やっています。分かったのは、余計なことを考えてしまって、人を縛っているということ。30人くらいの小さな工場ですけど、一緒に働いている人が働きにくさや行きにくさを抱えても、同じ時給で働いている。この事実は大きいと思う。みんなの居場所がある。安心して働けるんだということが分かった」と話した。