演歌歌手北山たけし(47)が2日、都内で、新曲「風物語」のキャンペーン出陣式を行った。

楽曲のテーマがにしん漁であることから、年明けから、北海道最南端の松山町から最北端の稚内市までの総延長700キロに及ぶにしん街道を北上するキャンペーンを行う予定だ。漁師姿に扮(ふん)した北山は「身が引き締まりますし、似合うなと思いました。にしん漁は100年以上も続いている漁で、漁に出る男性と、その無事を願う女性の両者を歌った楽曲です」と話した。

すでに、にしん街道沿いの自治体の中から、泊村観光大使、岩内町観光大使、寿都町ふるさと大使など、7つの市町村から任命されており「今年はコロナ禍で1度も北海道にいくことができなかったので、来年こそは行きたい。にしん漁に携わる方々とお会いしてお話をお聞きしたいですね」。にしんは大好物だといい「実家の父が毎年、かずのこを20~30本も漬けてくれます。父も1人なのでおせち料理は食べませんが、2人でかずのこをぽりぽり食べています」。

コロナ禍で、歌う機会を失った。大江裕(31)とのユニット、北島兄弟での東北ツアーが始まったばかりで、同曲も初めて観客の前で披露した。「ファンの方からは最高にいい曲だと言っていただきました。お客さまの前で歌える幸せをあらためて実感しました。コロナ禍は歌に向き合える時間でした」。

来年は師匠の北島三郎(85)の60周年記念のツアーなどが予定される。北山は「弟子として師匠のお手伝いをしたい。それと、コロナの終息を祈りたいですね」と語った。