今年4月にくも膜下出血で救急搬送されて、復帰を果たした歌手の平浩二(72)が14日、都内の東京プリンスホテルで毎年恒例の「クリスマスディナーショー」を開催した。

今回で34回目を迎え、コロナ禍を鑑みて例年の約半数となる330人が来場。ファンの温かい拍手に包まれる中、スパンコールのジャケット姿で登場した平は「元気ですよ~」とあいさつ。大ヒット曲「バス・ストップ」「女の意地」など計14曲を力強く熱唱した。“韓国のバラードの帝王”ことZEROもゲスト出演し、「サランへ」などを披露して会場を盛り上げた。

平は激動の21年を振り返り、「コロナで始まりコロナで終わった」と表現した上で「これほどいろいろなことを考えた歌手生活はなかった。人の温かさを感じた1年だった」と、支えてくれたファンや関係者らに感謝の言葉を伝えた。

大病後は健康管理を意識して、70年以上行っていなかった毎日の血圧測定を徹底。飲酒や食事などの生活習慣も見直し、この日の朝の血圧も「最高120、最低60ぐらい」と正常値を維持。体重も7キロ減り「体調も快調で、ちょっといい男になったかな」と冗談交じりに語り、完全復活をアピールした。

来年の目標には「新曲」発売を掲げた。「歌手として新曲を出すことが自分の使命。(ヒット曲の『バス・ストップ』にかけて)ストップしないように頑張りたい」と、さらなる飛躍を誓った。