爆笑問題の太田光(56)が、週刊新潮の日大芸術学部裏口入学報道で新潮社を訴えていた控訴審の判決公判が24日、東京高裁で行われた。新潮社側、太田側とも1審判決を受け控訴していたが、双方とも棄却された。

太田はこの日、所属事務所タイタンの公式サイトでコメントを出した。「この度の判決において一審通り、勝訴ということで、納得しています。またこの判決で、私と私の父の名誉が守られたことに安堵すると共にこの裁判に関わった全ての方々。そして見守ってくださったファンの方々、マスコミの方々に感謝します。私は今後も今まで通り変わらず漫才師として活動していきますので、どうぞよろしくお願いします」とした。

太田担当の松隈貴史弁護士は「控訴審においても謝罪広告が認められなかったことは残念ですが、新潮社側の主張に理由がないことについてはかなり踏み込んだ判断をして頂いており、その点に関しては非常に良かったと思っています。新潮社は上告される意向を示された様ですが、上告審は法律審であり、事実を争う場ではありませんので、ご再考頂き、太田様の名誉回復に対して真摯にご協力を頂きたいと思います」とコメントした。

1審の東京地裁は昨年12月21日、名誉毀損(きそん)を認め新潮社に440万円の支払いを命じていた。新潮社が東京高裁に控訴したことを受け、太田も「中吊り」の形での謝罪広告を求め控訴していた。