昨年大みそかに放送された「第72回NHK紅白歌合戦」第2部(午後9時)の平均世帯視聴率が、関東地区で34・3%(関西地区35・0%)だったことが2日、ビデオリサーチの調べで分かった。

前年の40・3%から大きく下がり、6・0ポイント減少。2部制となった1989年(平元)以降、最も低い数字となった。視聴率調査が始まった1962年(昭37)までさかのぼっても最低となる。

午後7時30分からの第1部は、31・5%(関西地区31・1%)だった。

個人視聴率は、第1部で23・4%(関西地区22・2%)、第2部で24・8%(関西地区24・9%)だった。

例年開催されている東京・渋谷のNHKホールが改修工事中のため、今年は初めて東京国際フォーラムをメイン会場として開催された。また昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客で行われたが、今年は2年ぶりの有観客となった。

中盤の特別企画では松平健(68)がスケボーに乗って登場し、出場者らと「マツケンサンバ2」を披露。企画の導入には東京オリンピックの演出をオマージュとして取り入れ、話題となった。ゲーム・アニメ企画では、初出場の高橋洋子(55)がテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌「残酷な天使のテーゼ」を歌った。同作の主要キャラクターも映像と声で参加し、司会大泉洋(48)との掛け合いで盛り上げた。

テレビ初歌唱となったシンガー・ソングライター藤井風(24)はVTRで「きらり」を歌唱後、サプライズで東京国際フォーラムに登場。大トリMISIAのステージではピアノ演奏とコーラスを務めた。

 

過去の紅白歌合戦の平均世帯視聴率(関東地区)は以下の通り。

20年 40・3%

19年 37・3%

18年 41・5%

17年 39・4%

16年 40・2%

15年 39・2%

14年 42・2%

13年 44・5%

12年 42・5%

11年 41・6%