中村獅童(49)の長男小川陽喜(はるき)君(4)が2日、東京・歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」の第1部「祝春元禄花見踊」で初お目見えした。

獅童演じる真柴久吉らが花見を楽しむ様子を描いた舞踊劇。獅童、奴(やっこ)喜蔵を演じる陽喜君らがせりから上がって登場すると、大きな拍手が送られた。

見え、隈(くま)取り、立ち回りが大好きという陽喜君の見せ場がたっぷりだった。隈取りをした陽喜君は何度も見えをし、4人のくせ者を相手に立ち回りもしてみせた。刀を手にひらりと切り返して見せるなどして沸かせる場面もあり、動きを決めるたびに大きな拍手が起こった。

獅童は緊張した面持ちで見守っていた。「(中村)勘九郎さんや(中村)七之助さんをはじめ、これまでともに過ごしてきた方々が大勢ご出演くださるのがとてもありがたいです。本当にうれしい限りなのですが、親としては厳しい目も持たなければ。お正月らしいく華やかな舞台にしたいと思います」と話している。

この日のインスタグラムに、獅童は「初日うまくいきますように」との言葉とともに、おせちを前にする陽喜くんや墓参の様子などの写真がアップされた。

終了後、陽喜君の母は「朝出る時は『緊張してない』と言っていましたが、お客さまを前にして少し緊張していたようです。でも主人の方が緊張していたと思います」などと話し、ホッとした様子を見せた。

歌舞伎座は昨年は総客席数の50%で販売していたところ、今月からは68%で販売。完売した中での陽喜君の初お目見えとなった。