ディズニーの人気キャラクター、ミニーマウスが、100年近い歴史で初めてとなるパンツスーツの衣装を着用することが発表された。

仏パリにあるディズニーランド開業30周年を記念して英人気デザイナー、ステラ・マッカートニー氏(50)が手がけたもので、インターネットでこのほど先行公開されたビジュアルでは黒い水玉模様をあしらった青いタキシードに、そろいのリボンを合わせている。実物は3月8日の国際女性デーに合わせて披露されるという。

ミッキーマウスの永遠の恋人として知られるミニーマウスは、1928年公開の映画「蒸気船ウィリー」でスクリーンデビューを飾って以降、赤地に白いドット柄のワンピースがトレードマークとなっていた。マッカートニー氏は、元ビートルズのポール・マッカートニーと1998年に亡くなった写真家でもあったリンダさんとの間の娘として知られる。

「私の心の中で、ミニーはいつも特別な存在でした。私たちは同じ価値観を共有しています。私がミニーを好きなのは、彼女の幸せや自己表現、真正性を体現していること、世界中のすべての年齢の人々に刺激を与えていることです。そして、ミニーはとても素晴らしいスタイルをしています」とマッカートニー氏は述べ、新しい世代の進歩の象徴になればとコメントしている。

CNNによると、マッカートニー氏が起用されのは「女性のリーダーシップのレガシーと持続可能性への貢献」で、新たな衣装はパリのディズニーランドで期間限定で披露されるという。また、マッカートニー氏は国際デーを記念したコラボ作品として、映画「ファンタジア」(1940年)にインスパイアされたミニーの限定Tシャツも3月8日からオンラインと店舗で発売する。

ミニーのパンツスーツ着用を巡っては、保守派のFOXニュースでは批判的な報道も見られるなど賛否両論が巻き起こっている。ファンの間でも様々な反応がSNSに投稿されているが、一部ユーザーはミニーがパンツルックを披露したのはこれが初めてではないと指摘。ディズニー・クルーズラインで19年に登場した赤と白の海員服に身を包むパンツ姿のミニー船長の写真も投稿されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)