丸美屋食品ミュージカル「アニー」(4月23日~5月8日、東京・新国立劇場中劇場)の制作発表会見が7日、オンラインで行われ、主役のアニー役をダブルキャストで務める山崎杏(10)と山本花帆(10)らが意気込みを語った。

劇団四季出身の両親をもつ山崎は3歳でバレエを始め、4歳でミュージカルの舞台に立ったサラブレッド。「アニー」を初めて見たのは小学1年生の時だったといい「すごく感動して、いつか出演したいなと思っていました。今年はアニー生誕100周年でもあるので、今までにないアニーを見せられたら」と話した。

山本は2度目のオーディション挑戦で大役を勝ち取った。昨年11月には大手芸能事務所スターダストプロモーション主催の「第2回 スター☆オーディション」で審査員特別賞も受賞するなど、ポテンシャルが高く評価されている逸材。「見た人に、また明日から頑張ろうと思ってもらえるようなアニーになりたいです」と力を込めた。アニーの前向きな考え方が自身にも「似ている」といい、「受かったときは実感が湧いていなかったんですけど、こうして制作発表とかに出ると、自分が主役になったんだなという実感が湧いてきました」と初々しく語った。

「アニー」は、1924年に米で新聞連載された漫画「小さな孤児アニー」を原作として制作されたブロードウェイ・ミュージカル。日本では1986年に初演されて以来、来年で37周年を迎える。

会見には2人と共演するウォーバックス役の葛山信吾、ハニガン役のマルシア、グレース役の笠松はる、リリー役の島ゆいかも出席した。質疑応答では14日のバレンタインデーにちなみ、葛山に「アニーが生まれた米国では男性主体で行われることが多いが、女性に何をどんな風に贈りたいか」と質問も飛んだ。葛山は悩みながらも受け手にアニー役の山崎と山本を指名。反対に「何がほしい?」と2人に尋ねると、山崎は「スマホがほしいです」、山本は「お洋服ですかね」と返答。葛山は大富豪のウォーバックス役に合わせ「お金持ちですから。頑張ります」と笑顔で返していた。