米俳優ジョニー・デップ(58)が、セルビアの建国記念日である今月15日に同国のアレクサンダル・ブチッチ大統領から勲章を授与された。

首都ベオグラードで行われた記念式典に出席したデップは、「新しい人生を歩み始めている途中で、この再出発を私は気に入っています。ここから始めたいと思います」と感謝の意を述べた。2017年に離婚した元妻で女優のアンバー・ハードからDVを告発されたデップは、泥沼の離婚裁判でイメージがガタ落ちしただけでなく、自身を「DV夫」と呼んだ英紙を名誉毀損(きそん)で訴えた裁判にも敗訴したことで、出演作から降板を余儀なくされるなど俳優としてもキャリアの危機に直面していた。

デップは主演した米映画「MINAMATA-ミナマタ-」(2021年)を同国で撮影しているほか、セルビアで制作されたアニメシリーズ「パフィンズ」に登場するキャラクターの声も担当しており、映画を通じて同国のプロモーションに貢献したことが評価されたもの。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)