女優大竹しのぶ(64)が23日、主演舞台「ピアフ」(24日初日、東京・日比谷シアタークリエ)の通し稽古を公開し、意気込みを語った。

フランスの人気歌手、エディット・ピアフの半生を描く。5度目の再演に大竹は「新しいキャストと一緒なので新鮮な気持ち」と話した。

ピアフの人生にかかわった男性陣を、中河内雅貴(36)、上原理生(35)、竹内將人(27)、山崎大輝(26)が演じる。共演者との食事会もできないコロナ禍の稽古を振り返った大竹は「恥ずかしがったり、ぐずぐず言う時間はないので、いきなり『あなたが好きです』『愛してください』と関係を作っている。無理やりでも仲良く」と笑い、「芝居ができればこんなに信頼し合えてチームになれると分かった。見てくださる方に、愛の素晴らしさを届けたい」とした。

そんな大竹の座長ぶりに、山崎は「ゼロからのスタートで最初は遠慮してしまうところがあったが、大竹さんがそれをぶち壊しにきているのを感じて、器の大きさを感じた」。上原も「限られた環境と日数の中で、しのぶさんがスッと来て、『落ち込む必要は全然ない』『千秋楽まで一緒に頑張って作っていくもの』と声をかけてくれた。行動で見せてくださる素晴らしい座長さん」と話した。

これに対し大竹は「めっちゃ年上みたい」と照れながら「逆にエネルギーをもらえる」と笑顔で話した。