吉本新喜劇の礎を築いた演出家で吉本興業文芸顧問としても従事していた竹本浩三さんが、18日に大阪市内の自宅で亡くなっていたことが25日までに分かった。89歳だった。関係者によると、すでに葬儀は親族のみで終えられたという。

竹本さんは和歌山市に生まれ、劇団くるみ座などを経て、59年に吉本入り。新喜劇を手がけ、コメディNo.1坂田利夫の代名詞的ヒット曲にもなった「アホの坂田」では作詞も手がけた。

テレビやラジオの演出も担い、往年の人気番組「パンチDEデート」など、その数は5000本以上にも及んだ。

現代ライフ学部教授、帝塚山学院大学文学部講師、大阪市「上方芸能文化顕彰」選考委員なども務めた。