東宝は22日、島谷能成社長(70)の後任として、松岡宏泰常務執行役員(55)が5月26日付で社長に昇格する人事を発表した。

松岡氏は元プロテニス選手でスポーツキャスターの、松岡修造(54)の兄。5月26日開催予定の定時株主総会における取締役の選任と、同総会後の取締役会での決議を経て正式決定となる。島谷社長は、代表権のある会長に就任する。

松岡氏は、阪急東宝グループ創業者の小林一三氏のひ孫で、父功氏(87)は77年~94年まで東宝の社長を務めた。1989年(平元)3月に慶大法学部を卒業後、91年に米オルブライト大経営学科、米ピッツバーグ大経営大学院を卒業。94年に東宝東和に入社し、98年に取締役、01年に常務取締役、08年に社長に就任。14年には東宝の取締役に就任。18年には常務取締役、21年5月には常務執行役員に昇格していた。