乃木坂46北野日奈子(25)の卒業コンサートが24日、横浜・ぴあアリーナMMで開催された。明るく無邪気な笑顔と、表現力豊かなパフォーマンスが魅力の2期生。乃木坂46の円陣の掛け声「努力・感謝・笑顔」を体現したようなライブを披露し、ファン9000人を魅了した。

大好きなピンクと黄緑のペンライトで埋まった客席を見て、「本当にこれは現実なのか疑ってしまうくらい、夢のような光景です」と喜んだ。全25曲にフル参加。持ち前の笑顔を見せ、本編ラスト「日常」ではクールで激しいダンスも披露。アンコールでは最新シングル「Actually…」収録の初ソロ曲「忘れないといいな」も歌唱した。

先輩や後輩からの信頼も厚い。4期生林瑠奈(18)は「日奈子さんは、私の人生の風向きが変わるきっかけになった方。カッコいい背中を見ることができて、これからも頑張ろうと思いました」と涙。1期生和田まあや(23)は「きいちゃんは『努力・感謝・笑顔』を全部持っている。誰よりも大きな声で歌うし、あのすてきな笑顔に救われる。尊敬できるところがたくさんあります」と絶賛した。

北野は4月いっぱいで活動終了し、卒業後の進路は未定。ラストスピーチでは熱いグループ愛を語り、メンバーたちに「来世も、みんなで乃木坂46をやろうね」とアピール。「この9年間だけで、ああ自分の人生は本当にすごく幸せだったなと言い切れます」とファンに感謝した。

涙目で「みんなのことが大好きで、離れがたくてたまらないけど、私が大好きな乃木坂を、みんなが大好きな乃木坂を、どうかよろしくお願いします」と伝えた。控えめなメンバーが多い乃木坂46に、貴重な明るさで花を添えた功労者。「笑顔で歌いきれたので、120点です! 思い残すことはもうありません!」。9年間の集大成で全てを出し切った。【横山慧】

◆北野日奈子(きたの・ひなこ)1996年(平8)7月17日、北海道生まれ、千葉県育ち。愛称「きいちゃん」。大の犬好きで愛犬「チップ」を飼う。13年3月に2期生として加入し、14年4月「気づいたら片想い」で初選抜入り。158センチ。血液型O。