NHK桑子真帆アナウンサーが25日、東京・渋谷の同局で、来月4日にスタートする報道番組「クローズアップ現代」(月~水曜午後7時30分)の会見に出席した。

93年に始まった看板報道番組がリニューアル。新キャスターに就任する桑子アナは「まさか自分がこの番組の看板を背負うことになるのか」と緊張の面持ち。前身「クローズアップ現代+(プラス)」の午後10時台から、より多くの視聴が期待される午後7時台に枠移動し「自分の嗜好にあった情報しか入らない時代。多角的な視点で気づきを与えられる番組にしたい」と意気込んだ。

現在は朝の「おはよう日本」(月~金曜午前5時)を担当するため、深夜2時に起床する過酷な生活サイクルも一変する。桑子アナは「これからは普通の生活に戻る。体は楽になるのでしょうか」と想像する。「お酒を飲む余裕が持てるのでは」と聞かれると、「番組が始まると翌日、翌週の放送のことで頭がいっぱいになると思うので、おいしいお酒が飲めるのだろうかと不安ではあります。1人の人間なので、オンとオフをしっかり持ちながら仕事も頑張っていきたい」と笑みを浮かべた。

自ら取材にも出る予定で「ユーチューバーやティックトッカー、そういう世界に疎くて。世の中の人は、私が思う以上にご覧になっていることを知っている。そういう世界をのぞいてみたい」と興味を語った。

これまで「ブラタモリ」「ニュースチェック11」「ニュースウオッチ9」「紅白歌合戦」など数々の大きな番組を任されてきたが、「目の前の仕事に必死で、プレッシャーを感じないようにしてきたのかも知れません」。アナウンサーとしての今後については「1つのテーマと真正面から向き合って、自分の中を通して伝える。そこに尽きると思います。『クローズアップ現代』で終わりとも思ってないですし、これからもいろんな場面で頑張っていきたい」と語った。