NHK桑子真帆アナウンサーが25日、東京・渋谷の同局で、来月4日にスタートする報道情報番組「クローズアップ現代」(月~水曜午後7時30分)の会見に出席し、同番組の初代キャスターを務めた国谷裕子さんへの思いを語った。

93年に始まった同局の看板番組がリニューアルする。小学生の頃に家族で見ていた「クロ現」が、アナウンサーを目指すきっかけになったという桑子アナ。開始当初から16年までの23年にわたりキャスターを務めた国谷裕子さんに憧れを抱いており、国谷さんの存在については「小学生ながら衝撃を受けた。このすてきな女性は何なんだろうと。こんな女性になりたいと思った」と振り返った。

国谷さんの魅力を「ゲストの方と心から向き合っているのが見える。自分も人と向き合う時は、心の中から向き合う人になろうと思った」とし、国谷さんから続く番組のバトンを受け継ぐことについて「重みがあります。憧れていた方の番組を自分が担当する。まさかと思うけれど、逆にチャンスでもある。同じポジションになることで少しでも近づけると言ったらおこがましいですが、自分も理想的な人間になる場を与えてもらったのかな」と気を引き締めた。

自身の持ち味も語り「『分からないものは全て分からない』と言うこと。時にそんなことも知らないのと反応もされる。1人の私が分からない時、日本を見渡せば誰か分からない人がいるはずだと。それは『クローズアップ現代』でも維持して。皆さんにご迷惑をおかけするかも知れませんが、そこは貫いていきたい」と話した。

今後番組で取り上げる予定のウクライナ情勢にも触れ「1回道を踏み外すと、本人も想像しないくらい元に戻るのは大変だと伝えたい」とアンカーとして語った。