大手レコード会社ソニーミュージックと、TWICEなどが所属するJYPエンターテインメントが、共同でボーイズグループを誕生させるプロジェクト「Nizi Project Season2」が始動した。来日中の同プロジェクトの総合プロデューサーJ.Y.Park(50)が30日、日刊スポーツなどのインタビューに応じた。【佐藤勝亮】

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オーディションの地域予選は、19日の名古屋からスタートした。札幌、東京、沖縄など国内8都市、海外でニューヨーク、ソウルを含めた全11カ所で開催される。Parkはこれまで、日本や韓国でさまざまなオーディションを審査してきた。そこで、参加者の特性の違いを感じたという。

「韓国の子たちは、感情をもっと自由に表現しますね。日本の参加者は、僕が思うには、ちょっと感情を抑えて表現しているような気がしています。本音、たてまえ、コンセプトがある。韓国は全然ないです。でも、K-POPはヒップホップがベースだから、感情を強烈に表現することが本当に大切です。でも、基本のテクニックを磨いていく過程は、日本人参加者はすごく頑張るような気がします。まじめです」

しかし「感情を表現できるチャンスを与えれば、みんな同じように感情を表現できると思います」と言い切る。日本人が3人在籍する、TWICEを例に挙げた。

「TWICEの日本メンバー3人も、今は自分の感情を自由に表現しています。彼女たちが舞台の上で表現しているのを見ると、私もビックリすることがあります。(先日開催した)アメリカのTWICEツアーで、(メンバーの)サナ、モモ、ミナが表現するスタイルを見て、本当にビックリしました」

現在は複数のオーディション番組が開催されているが、日本ではあまりなじみのないものだった。「Nizi Project」の目的、意味をどのように感じているのだろうか。

「オーディション番組の長所は、人間的なコネクション、つながりができること。その人を人間として深く見ることができる。歌手は舞台に立って、パフォーマンスを見せる。でもその前に、オーディションで私たちが見ることで、先に人間を見ながら、コネクションを作れることが強みだと思います。つまり、パフォーマンスだけじゃなくて、1人の人間としてもファンになれるというのが、1番のメリットだと思います」

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