NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の第109話が5日に放送された。

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※以下ネタばれを含みます。

あらすじは、錠一郎(オダギリジョー)とるい(深津絵里)が控室で準備を進める中、ひなた(川栄李奈)は弟の桃太郎(青木柚)と一緒に、ラジオでアニー・ヒラカワ(森山良子)のインタビュー番組を聴くことに。

磯村吟(浜村淳)からの質問に通訳を介して英語で答えていたアニーだが、初めて見た映画を聞かれ、突然押し黙る。そして日本で、夫となる人と黍之丞シリーズの映画を見たことから告白する。そして夫は出征して戻らなかった。そして自分の気持ちばかりで、娘のことを思いやらなかったことをざんげした。アニーはラジオで「るい…るい…るい…」と呼び掛ける。さらに「おいしゅうなれ、おいしゅうなれ…」と話し続ける。

それを聴いていたるいは「お母さん」と涙を流して取り乱す。ひなたはラジオ局に電話し、アニーを追おうとする。アニーは関西空港から帰国しようとしていた。ひなたはアニーを引き止めようと、岡山から関西空港へ向かう。

ツイッターでは「紺野まひるさん」がトレンド入りした。ドラマの冒頭は前日4日と同様に現代から始まった。ひなたは祖母・安子と同様に、キャスティングディレクターとして活躍していた。NHKの小川未来(紺野まひる)は父から「家族でカムカム英語を聞いていたんだそうです。どこかの子連れのお母さんと一緒に」と言われていたことを明かす。

ひなた よその人と?

小川未来 そんな時代だったんだそうですよ。

そして小川は、24年度に新しい英語講座を開設することになったとして、ひなたに講師を依頼する。

ここでの「子連れのお母さん」とは、ひなたの祖母・安子(上白石萌音)を指しているとみられる。安子は大阪で幼いるいをおぶって、芋あめを売って歩く。そしてある民家の小川家の軒先でふと聞こえてきた英語講座に足が止まる。安子にはラジオを買うお金はなかった。安子は軒先で聞いていたが、そこの女性の好意で家に招き入れられ、子どもらと一緒にるいと英語講座を聞くことになった。その小川家の母を演じていたのが紺野まひるで、今回、その孫のNHKの小川未来役で1人2役。その時以来の出演で、伏線が回収された。

「かつて大阪で安子とるいにラジオを聞かせてくれた小川澄子=紺野まひるさんが孫の未来さんとして再登場! またしても同じ俳優さんが別人役で再登場」「ひなたの現在は、キャスティングディレクターなんや。って事は、アニーさんのあとを引き継いだって設定なのかな?NHKの小川さんが、安子とるいちゃんにラジオを聴かせてあげてたお家の奥さんのお孫さんやったって事やね」「紺野まひるもいい仕事したー なんやろ。あの時安子が触れた優しさ。その感覚を私たちに思い出させる。紺野まひるさんだけで表現。素晴らしい」「あー、ここで再び、安子が塀の外でるいをおぶってラジオ英語会話聞いてたときのつながりが!嬉しいな。紺野まひるさんの登場があれきりになるはずがないと思ってたから」「NHKの人、あの安子に親切にしてくれた小川さんのお孫さん… それだけで泣ける」などとツイッターではコメントが並んだ。

同作は昭和、平成、令和と時代が流れる中、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描き、舞台は京都、岡山、大阪。1925年の日本でのラジオ放送が始まった日、岡山で生まれた少女、安子のドラマから描かれる。大正末期からの岡山編は上白石萌音、昭和30年代からの大阪編で深津絵里、昭和40年代からの京都編は川栄李奈が演じる。