黒島結菜(24)がヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜午前8時)が、11日からスタートする。放送開始を前に、制作統括を務める小林大児チーフ・プロデューサー(CP)が黒島の魅力を語った。

黒島演じるおいしいものが大好きな比嘉暢子が、沖縄から東京へと料理人の夢を追う物語で、沖縄の本土復帰50年の節目に放送される。ヒロインはオーディションではなくオファーで決定し、小林CPは「個性の強い土地なので、沖縄出身の方に演じてもらった方が託せるし、頼りにできる。黒島さん以外がイメージできなかった」と、沖縄出身の黒島に白羽の矢が立ったという。

現場での黒島は「いい意味でおおらかで、のんき」。その一方「コミカルな芝居ではテンポ感といい間合いといい、すごく勘がいい」と感心する。朝ドラヒロインにつきものの膨大なせりふについても「せりふ量に苦しんでいることをあまり感じさせない。沖縄的空気感でスタジオの前にいるので、楽しんでいるように見える」と、のびのびとした様子を語った。

黒島がスタッフに交じって過ごす姿も見ており「演じることだけでなく、1個の作品を作るユニットの1人であるという楽しみ方をされる方」。積極的にスタッフとコミュニケーションを取っているといい「ロケで風が強い時、俳優さんの髪やせりふが影響を受けないように毛布で風を切る仕事があるんですが、そんな仕事をやったり。気軽に、映像を作る仕事の一員として過ごしてくださっている。スタッフとしては親近感があって、和やかな現場につながっている」と感謝した。

第1週から毎日登場するおいしそうな沖縄料理も見どころの1つ。ゴーヤーチャンプルー、ゆし豆腐、沖縄そばなど充実のラインアップで、目にも楽しい。暢子は食いしん坊な役どころで、黒島自身、食事シーンでは思い切りほお張ることを意識しているという。小林CPは「黒島さんがおいしそうに食べることを明確にやってくれている。それに尽きる」と話しており、こちらのおなかがすくような食べっぷりも見られそうだ。