フジテレビは、14日スタート予定だった女優土屋太鳳(27)主演の連続ドラマ「やんごとなき一族」(木曜午後10時、初回15分拡大)を、1週間遅れの21日スタートにすると12日、発表した。新型コロナウイルスが原因で、制作スケジュールに影響が生じたため。

14日の午後10時からは、昨年4月に亡くなった田村正和さん(享年77)主演のドラマ「古畑任三郎傑作選 しばしのお別れ」(1996年放送)を放送する。山口智子が犯人役を演じて、古畑任三郎シリーズの最高世帯視聴率34・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した作品。

「やんごとなき-」では、土屋演じる篠原佐都は、母の良恵(石野真子)と東京の下町で営む大衆食堂「まんぷく屋」の看板娘。江戸時代から400年以上続く名家で、不動産事業を手がけ莫大(ばくだい)な資産を有する深山一族の深山健太(松下洸平)からプロポーズされ、受け入れる。

身分の違いを理由に深山家の親族からは猛反対されるが、佐都は純朴で庶民的な健太を信じて、駆け落ち同然に結婚する。深山家の旧態依然とした上流社会ならではのしきたりに反発する佐都だが、健太の「深山家を普通の家族にしたい」という願いを知り、深山家に入って戦うことを決意する。

原作は講談社「Kiss」で連載中の、こやまゆかりさん作の同名コミック。

第1話では、佐都は母の良恵と2人で下町の大衆食堂「まんぷく屋」を切り盛りしていた。ある日、かねて交際してきた健太にプロポーズされ、受け入れる。

佐都が健太の実家へあいさつに行くことになった日、迎えに1台の高級リムジンが店の前に現れる。なんと健太は、江戸時代から400年以上続く名家で莫大な資産を有する一族・深山家の御曹司だったのだ。

健太の出自に驚き、彼の両親に気に入ってもらえるかと不安がる佐都に、健太はこれまで実家と距離をとってきた理由を正直に打ち明ける。そして、深山家当主である父の圭一(石橋凌)が佐都に会いたがっていることを伝えて安心させる。

2人は深山家に到着するが、圭一から命令された健太の母・久美(木村多江)によって、佐都は門前払いを食らいぼうぜんとする。圭一は、佐都が庶民であるという理由で2人の結婚を受け入れていなかった。上流社会の理不尽なしきたりや深山家内の複雑な人間関係に翻弄(ほんろう)される佐都と健太。ここから、2人の奮闘の日々が始まる。