女優萩原みのり(25)が12日、都内で、主演映画「N号棟」(後藤庸介監督、29日公開)の完成披露上映会に出席した。

同作は心霊現象や超常現象など、2000年に実際起きた、都市伝説にもなっている、幽霊団地事件を基にした“考察型”恐怖体験ホラー映画。

萩原は、元カレの卒業制作に撮影するホラー映画のロケハンに、興味本位で同行する、女子大生の史織を演じた。萩原は、「とにかく、大変な現場でとにかく命をささげたような、全体力をささげた作品です。無事完成したことをうれしく思っています」とあいさつし、死恐怖症(タナトフォビア)を抱える史織を「死恐怖症は生き続けることへの怖さがある役だったんですけど、私この現場本当に終わらないのかと思ったくらい、毎日がつながった感覚があって。毎日団地に通って、異世界というか、そこが自分とリンクしている感覚がありました」と語った。

また、萩原は「記憶がないシーンがいくつかあって、徐々に顔色がおかしいところがあって、HPがどんどん0に近づいていくところがありました」と率直に話した。

この日は山谷花純(25)、筒井真理子(61)も出席した。幽霊団地に住む住人を演じた筒井は「ホラー映画は、恐怖にこわばっている表情が一番大事だと思うので、かわいいふたりの恐怖心が全部写っていたのを目の当たりで見ていたので、心配でしたし、心から頑張ったなと思います」と振り返った。山谷は撮影中に怖い体験に遭遇したと話し、「共演していた倉くんと一緒に待機中に、ドアを開けたら、人が立っているように見えて、私にしか見えていないみたいで、倉くんは私を押して逃げていったんですけど」と笑いつつ、恐怖体験を回想。

「世にも奇妙な物語」で数多く監督・プロデュースを務めた後藤監督は、撮影期間を振り返り「見応えはあるんですけど、わかりやすい話ではないのでそこは不安」と苦笑いしつつ「フィクションとして作っていますけど、いかにリアルに見えるか。それをカメラに残さしてもらうということを目指しました」とアピールした。【加藤理沙】