集英社のサイト「集英社オンライン」は19日、「週刊ヤングジャンプ」で連載中の、野田サトル氏の漫画「ゴールデンカムイ」の実写映画化を、この日、発売された29巻の帯で発表したと明らかにした。

同サイトは「『週刊ヤングジャンプ』を代表する人気作『ゴールデンカムイ』。その実写映画化の一報はファンにも驚きをもって迎えられていることだろう。今はまだ『実写映画化決定』の発表だけなので、公開時期やキャスト陣などの続報が楽しみだ」と説明した。

「ゴールデンカムイ」は、2014年(平26)8月に「週刊ヤングジャンプ」で連載がスタートした。日露戦争後の北海道が舞台。同戦争の死線を潜り抜けて『不死身の杉元』の異名を持つ元陸軍兵・杉元佐一は、幼なじみの梅子の、目の治療費を稼ぐため砂金を採取する最中、アイヌ民族が秘蔵した莫大(ばくだい)な埋蔵金の存在を知る。

冬眠中のヒグマに襲われた旧知を、アイヌ民族の少女アシリパと出会う。アシリパの父ウイルクらアイヌ民族を殺害し、金塊を奪ったのっぺら坊は、網走監獄の中から仲間に埋蔵金のありかを伝えようと、囚人たちの体に入れ墨を彫って脱獄させており、その入れ墨を集めて暗号を解読しなければならないため、杉元は父の敵討ちを誓うアシリパと行動をともにして、莫大な黄金を巡る生存競争サバイバルに挑む物語。

「ゴールデンカムイ」はアニメ化もされ、2018年(平30)4月に第1期、同10月に第2期、20年10月に第3期が放送され、今年10月から第4期が放送される予定だ。杉元佐一の声を小林親弘、アシリパの声を白石晴香、のっぺら坊の声を東地宏樹が担当している。

「ゴールデンカムイ」は「週刊ヤングジャンプ」での連載が、21日発売の21号に掲載の313話、28日発売の22&23合併号に掲載の314話の残り2話で終了する。最終回掲載に向けて、ウェブコミックサイト「となりのヤングジャンプ」、アプリ「ヤンジャン!」では全話無料公開を展開中。313話、314話は掲載誌発売時点で順次、公開されていくという。