再婚した日本人妻との間にもうすぐ子どもが誕生する米俳優ニコラス・ケイジ(58)が、家族との時間を優先させるために大作映画への出演を断った過去を明かした。

22日に公開されるアクションコメディー「ジ・アンベアラブル・ウェイト・オブ・マッシブ・タレント」で本人役を演じているケイジは、ピープル誌の取材で「実生活では常に仕事より家族を優先させてきた」と語った。

元恋人との間の息子で俳優のウェストン・コッポラ・ケイジ(31)と過ごす時間を優先するため、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズと「マトリックス」シリーズへの出演を断ったとケイジ。「撮影のためにニュージーランドやオーストラリアで3年間も過ごしたくなかったから。息子と一緒に家にいる必要があったんだ」と理由を明かした。

ケイジには元妻との間に16歳になる息子カルエルもおり、21年に再婚したリコ・シバタさんとの間に授かった子どもが3人目となる。

「ジ・アンベアラブル・ウェイト・オブ・マッシブ・タレント」は多額の借金に苦しむ映画スターのケイジが、高額ギャラと引き換えにある富豪の誕生日パーティーへの出席を引き受けたことでトラブルに巻き込まれるコメディーだが、本人もかつて多額の借金を抱えた過去がある。高級車やコミック、恐竜の化石のコレクターで、かなりの浪費家として知られるケイジは、税金の未納や債務不履行で銀行から訴えられるなど借金に苦しんできたが、ここ数年間は年数本のペースでB級映画に精力的に出演を続け、借金をすべて完済したと言われている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)