俳優、司会者として活躍した柳生博(やぎゅう・ひろし)さんが16日午前9時40分、老衰のため山梨・北杜市の自宅で亡くなった。85歳だった。21日、柳生さんがオーナーを務める「八ケ岳倶楽部」のフェイスブックで、次男の宗助氏が報告。20日に家族葬を執り行い、後日お別れの会を開く予定。温和なキャラクターと渋い声でお茶の間に親しまれ、テレビ朝日系「100万円クイズハンター」では「ハンターチャンス!」の掛け声でおなじみに。「日本野鳥の会」で名誉会長を務めるなど自然保護活動にも精力的に取り組んだ。

◆柳生博(やぎゅう・ひろし)1937年(昭12)1月7日生まれ、茨城県出身。俳優座養成所を経て1961年に映画「あれが港の灯だ」でデビュー。「水戸黄門」や「太陽にほえろ!」など数々のドラマにも出演。ジェームズ・スチュアートなどの洋画吹き替えでも活躍し、NHK動物番組「生きもの地球紀行」のナレーションも担当した。妻は女優としても活躍した二階堂有希子さん。175センチ、65キロ。