韓国で大ブームとなり日本にも上陸したドラマ「梨泰院クラス」を、竹内涼真(29)主演でリメークするテレビ朝日系連続ドラマ「六本木クラス」(7月スタート、木曜午後9時)で、女優新木優子(28)がヒロインを務めることが9日、公表された。

新木は「私はもともと『梨泰院クラス』のファンで、3日くらいで徹夜をしながら見てしまったほど夢中になった作品でした」と告白。「回が進むごとに作品の面白さやキャラクターの魅力がどんどん増していき、『次はどうなるの?』と見始めたら止まりませんでした。その作品のジャパン・オリジナル版『六本木クラス』に出演が決まった時は、うれしかったのと同時にプレッシャーも大きかったです」と、喜びとともに緊張感も吐露した。

新木は、竹内演じる宮部新の同級生で初恋の相手でありながら、新と敵対する巨大外食産業の長屋ホールディングスで働く楠木優香役を演じる。同社の跡取り息子が引き起こしたある事件をきっかけに絶望の淵に立たされ復讐を誓う新と向き合う。同時に、優香自身は幼少期に親に捨てられ、同社が資金援助する児童養護施設で育ち、大学の学費も支援され、就職もさせてくれて、同社に恩義を感じる立場でもある。2者の間で気持ちを揺さぶられ、ジレンマを抱える難役だ。

新木は役について「楠木優香は、新と長屋ホールディングスの間で揺れ動いていくことになるのですが、その姿は台本を読んでいる段階でとても苦しくなりました。でも、その苦しさを人に見せず、思ったことものみ込んで表に出さないなど、不器用さも感じつつ、とても強い女性だなと思います。そういった彼女の強さを見せつつ、でもどこかでずっと不安や吐き出せない思いを抱えているキャラクターというのをうまく表現できればいいなと思っています」。父子家庭で育った新との関係性について「何よりも優香を演じる上では、新と新のお父さんへの気持ちがとても強いと思うので、そこは特に大切にしていきたいです」としている。今作ではダブルヒロインの1人となるという。

竹内とは初共演だが、すでに絶大な信頼感を置いているようだ。新木は「大変なシーンも多いと思いますが、そういう中でも竹内さんがいてくださったら、撮影現場はいい雰囲気の中でみんな一丸となって頑張れる作品になるだろうなと思っています。竹内さんは太陽みたいな人で、会った瞬間に元気になれるというか、光合成している気持ちになれるんです。初めてお会いした時には握手を求められて、すぐに『陽キャラ』だなとわかりました(笑)。その明るさが現場を盛り上げて、引っ張っていってくださるんだろうなと思いました」とコメントした。

新木は「素晴らしいオリジナル版があり、演じる側としてはプレッシャーもありますが、それ以上に皆さんに楽しんでいただける作品になるよう頑張りたいと思っています。ジャパン・オリジナル版『六本木クラス』の魅力を感じていただけるように頑張りますので、ぜひ見ていただきたいです!」と意欲をみせている。

オリジナルの「梨泰院クラス」は20年1月から3月に韓国で放送。金と権力を振りかざす巨大企業に屈することなく仲間と復讐に燃える男の「下克上」を主軸に、「ラブストーリー」「青春群像劇」が交錯するストーリーで大ヒットとなった。同月からNetflixで配信されると日本でもブームに。今回のドラマは日韓共同プロジェクトとして、東京・六本木を舞台にしたジャパン・オリジナルとしてリメークされる。

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