お笑いトリオ、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんが11日未明、死去したことが分かった。61歳だった。
上島さんは、コロナ禍でイベントやライブなどの開催が厳しくなっていた21年6月、都内で行われた映画のイベントで「僕は、生き残れると思いますよ」と語っていた。
この日のイベントは芸能メディアのみ呼び込まれた体で開催され、上島さんは「僕は最近、もうお客さんもいないけれど、どの会場に行っても…今もそうだろ。僕がしゃべり出したら（取材陣も）もう沈黙だろ。沈黙を味方に付けた人間だから…大丈夫。俺が何やったって、みんな沈黙だから」と、ジョーク交じりで口にした。それに対し、肥後克広（59）は「悲しくなるよ～」と返していた。
一方で、同イベントの中で、熱いおでんを顔につける十八番の“おでん芸”が、コロナ禍で難しくなっていることもにじませていた。
イベント中、ダチョウ倶楽部の3人はマスクを着けたまま、沈黙の中でのリアクション芸に挑戦。上島さんは、後ろから寺門ジモン（59）に羽交い締めにされ、肥後にはおでんを顔に近づけられたが、マスクを着けていたためリアクションが薄かった。肥後が苦笑いしながら崩れ落ちると、上島さんは「マスクしてるから、熱くない」と本音を漏らした。
寺門から「どうでも、いいけど…おでん、リアクションしろよ、お前」と突っ込まれると、上島さんは「おでん、マスクだから…」と返した。さらに、寺門から「ダメだよ。一応、形…じゃあ、しろよ」と突っ込まれると「おでことかに、やってくれたら良かったのに…」と複雑な表情を浮かべていた。
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