NHKは11日、東京・渋谷の同局で会見を行い、24年大河ドラマが紫式部を主人公にした「光る君へ」に決まり、女優吉高由里子(33)が主演すると発表した。

第63作目の大河ドラマで、脚本家大石静氏のオリジナル作品。平安時代に「源氏物語」を書き上げた紫式部の生涯を描く。

会見には、主演の吉高と脚本の大石氏が登壇。大河では珍しい平安時代を扱うことについて、大石氏は「山崎豊子さんの『華麗なる一族』と映画『ゴッドファーザー』を足して3倍にしたような、すごい権力闘争と面白いお話しがいっぱいあります」と魅力を紹介。紫式部が生涯思いを寄せる、藤原道長との愛憎も見どころとなりそうで「驚くような“セックス・アンド・バイオレンス”を描きたい」とパワーワードを放ち、会場を沸かせた。

言葉の意図について大石氏は「私がキャッチーなことを言わないと記事にならないと思って」と本音を明かしつつ、「権力闘争と戦がないので、男のエネルギーみたいなものが女に向かったり、性的エネルギー高まるというんですか」と説明。内容については「子供も見られないようなものにするわけじゃないですか!」と笑わせた。

これを聞いた吉高は「そんな血肉をむさぼり食うような内容なのかと不安はありますけど」と苦笑しつつ、「これから楽しみと、ハラハラしていく日々が待ち遠しい」と期待感。また「大石先生もなにを言うのか分からないですし、それに便乗して面白い船に乗って。たくましい船長、海賊がいるなという感じがあります」と心強さを語った。

大石氏は「1発でOKしてくださった吉高さんの気持ちにも応えたい。これに出て良かったと思ってもらえるような脚本に」と意気込んだ。

世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生み出した紫式部が主人公。生涯思いを寄せた藤原道長との恋愛模様を織り交ぜながら、華やかにひらいた平安文化、平安貴族の世界を描く。