映画監督の押井守氏(70)が23日、都内で、「新潟国際アニメーション映画祭」記者会見に出席。同映画祭の審査委員長を務めることが発表された。

来年3月に第1回新潟国際アニメーション映画祭の開催が決定。第1回の開催時期は同3月17日から22日の6日間。以降、毎年の開催を予定している。

押井氏は長編作品のコンペについて「国内のアニメ映画は公開前に露出をしないし、漏えいを恐れている。海外では公開前の作品を1回プレビューとして見せる伝統があって、アンケートをとったり、市場調査ができるメリットがある。日本にはそのシステムがほぼないが、良い制度なので先駆けになってほしい」。

また「興行ではなく、映画祭の中で1度だけやるプレミア感を出しつつ、大きなメリットがあるのではないかと思う」と同映画祭のコンペへの思いを語った。

「この世界の片隅に」(16年公開)を製作した真木太郎氏は同映画祭の事務局長を務める。真木氏は「今回のコンペ部門はジャパンプレミアにこだわっています。コンペのために、国内のアニメーション作品は越えないといけない壁があると思う。第1回で何のメリットがあるのかをみなさんにお伝えしていかないといけない」と話した。