「大食い」から「孤独のグルメ」まで、数多くの“飯番組”を手掛けてきたテレビ東京が、新感覚の「お取り寄せホームドラマ」を日曜昼に展開している。2クール連続ドラマ「よだれもん家族」(日曜午前11時)。団地を舞台にしたシチュエーションコメディーに登場する、リアルな人気お取り寄せ商品。仕掛けるのは、同局「制作局クリエイティブ制作チーム」で、数々の人気バラエティー番組を生み出してきた制作陣だった。

演じる側は「よだれもん家族」をどうとらえているのか? 数々のミュージカル作品をはじめ、映像作品でも活躍し、初めて“団地で暮らす母親”役を演じる宮澤エマ(33)は「ワンシチュエーションコメディーで、4人だけの会話劇(時にはほぼ2人)エピソードで1話、1日で撮り切るという経験も初めて。撮影が長時間に及ぶので、なるべく食欲がある状態で商品を食べられるように食べる量を工夫したり、おいしそうに見える食べ方を研究しました」。さらに「大事な情報はきちんと伝えつつ通販番組のようにならない範囲でせりふを言う…というところに気を使ったのもこのドラマならではかなと思います」。

今後についても「どのエピソードも単体で見て楽しめるお話ですが、全話追っていると各キャラクターのちょっとした成長や積み重ねが見え隠れするのがおもしろいです。何より間野家の食べっぷりが回を重ねるごとに増していったので、ぜひそこにも注目していただきたい」と話している。