演歌歌手坂本冬美(55)が26日、羽田空港の「TIAT SKY HALL」で新曲「酔中花」の発売を記念した生配信ライブを行った。デビュー36周年にちなんでファン36人を招待。新曲とカップリング曲「紅とんぼ」と「俺でいいのか」など3曲を熱唱した。

「酔中花」は19年に発売した「俺でいいのか」以来、約3年ぶりの演歌作品。デビュー曲「あばれ太鼓」やヒット曲「祝い船」などの“男歌”で知られる坂本が、男性に甘えたような声で“女歌”に果敢に挑んでいる。デビュー36年目の新たなチャレンジと位置付ける意欲作だ。「かなわぬ恋がテーマ。大人の艶(つや)歌です。私はやきもち焼きなので、もう1人相手(の女性)がいる男性を待つことはできない。ずっと1人(独身)は耐えられるんですけど」と笑いを交えて説明した。

コロナ禍の20年4月にYouTuberデビュー。同6月に生配信ライブを初めて実施した。YouTubeでは、なじみの着物ではなくカラフルなセーター姿や、スナックの美人ママ風の軽妙なトークが人気を呼び、公式チャンネルが10万人を突破。この日は約2年ぶりの生配信ライブだった。「ユーチューブのおかげでファン層が広がりました。この間、『YouTubeで見てファンになりました』と言う若い人がいた」と笑顔で明かした。