坂本冬美(55)が新曲「酔中花」の発売記念イベントで、ミニライブの生配信を都内で行いました。

デビュー曲「あばれ太鼓」やヒット曲「祝い船」などの“男歌”に定評のある坂本が、男性に甘えたような声で“女歌”に果敢に挑んでいる意欲作です。「かなわぬ恋がテーマ。大人の艶(つや)歌です」と説明しています。

リハーサルの生歌を聴いた直後の取材で質問をしてみました。「CDの方が甘えた声に聞こえるのですが…」。坂本は「あらっ、ダメだし!?」とジョーク交じりに答えた後で続けました。「私なりにちょっと甘えたような感じで歌ったんですが、それじゃダメなんですね…」。そしてレコーディングの様子を振り返りました。「『もっと鼻にかけて、もっと甘えた感じで。もっと気だるく歌って』と(作曲の)徳久(広司)先生に言われて、そのようにしたんですが…。ナマだと(男歌の感じが)出ちゃうんですね」。

でも、その後の本番では、女性フェロモンむんむんの“冬美節”だったのはお見事です。

コロナ禍で、坂本は韓流ドラマにはまっていました。きっかけは「愛の不時着」です。「全16話を2日間で見ました。見始めると1日に8時間くらい見ちゃうんです。ご飯も食べながら見ている。お手洗いと食事の支度をする時以外は席を立たない」と言っていました。そして、韓流ドラマを存分に見た効果として「疑似恋愛は十二分にしています」と以前の取材で胸を張っていました。

そうです。今こそ“疑似”ながらタップリと積んだ甘~い恋愛体験を「酔中花」の歌唱に生かすタイミングなのです!【松本久】