第59回ギャラクシー賞(放送批評懇談会)志賀信夫賞を受賞した沖縄放送協会初代会長川平朝清氏(94)が1日、都内で行われた贈賞式に出席し、長男のフリーキャスター、ジョン・カビラ(63)が祝福に駆け付けた。

父の受賞に、ジョンは「本当にもう、ちむどんどんしています」。自身がナレーションを務めるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」を重ね、喜びでドキドキする思いを笑顔で表現した。

花束を贈呈し、抱き締めた際に何と声を掛けたのかを聞かれると、感極まってしばらく沈黙。涙声で「どうしても英語になってしまうのですが、I am so proud(誇りに思う)と」と明かした。「素晴らしい栄誉を父にさずけていただき感謝申し上げます。自慢の父です!」と、笑顔でツーショット撮影に応じていた。

川平氏は戦後、米軍統治下の時代から沖縄の放送文化の礎を築き、沖縄放送協会初代会長に就任。沖縄の復帰によりNHKに統合された際にはスムーズな移行を担い、同局で国際展開に腕をふるった。「長年にわたり沖縄の放送文化に貢献し、復帰50年にあたる2022年の志賀信夫賞にふさわしい」と選評された。