戸田恵梨香、永野芽郁のダブル主演で昨年7月期に放送された日本テレビ系連続ドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」が第48回放送文化基金賞(放送文化基金主催)テレビドラマ番組部門の最優秀賞を受賞し6日、都内で発表された。

安易な考えから警察官になった新人と、刑事課の元エースのコンビを通し、意外と知らない“おまわりさん”のリアルな日常を交番エンターテインメントとして描いた。

選考理由について同基金は「女子会もする普通の女子である交番勤務の女性警察官にフォーカスしたこのドラマは、権力を振りかざすこれまでの警察ものとは一線を画し、時代の変移を明確に映し出した。随所で笑いを誘うテンポの良い脚本は、シリアスな社会問題も描き出しており、エンターテインメント性と社会性のバランスが絶妙だ。パワー志向で完璧な女性巡査部長に対してダメな主人公という設定も、『たたかわない』『がんばれない』人を応援する今日的な側面がある」と総評した。

また、永野芽郁はこの役で演技賞も受賞。「ドジな役柄を巧みにこなし、それが天然であるかのように見せながら、実はしっかりとした細かな配慮がなされている。視聴者の心を強くつかむ演技力を高く評価したい」と選考理由が語られた。

同賞は、過去1年間(21年4月~22年3月)に放送された番組が対象。今回は241件の応募、推薦があった。