楽器を持たないパンクバンドのBiSHが10日、都内でオムニバス映画「BiSH presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN ROCK’N’ROLL」公開記念舞台あいさつに出席した。

メンバーがそれぞれ、行定勲監督らとタッグを組んで主演するオムニバス作品。組み合わせについて、アユニ・Dは「監督さん側のあみだくじだったので、私たちもそれまでは知りませんでした」と明かした。

モモコグミカンパニーが主演の「PEACH CHAOS PEACH」は、WACKで普段からプロデューサーの渡辺淳之介氏が監督。モモコは「私の作品は、撮ったけどやっぱり公開しませんっていう感じなのかなと、カオスすぎて思っていたので…。渡辺さんが監督な時点で覚悟していたんですけど、私と渡辺さんのそれぞれのヤバさが重なってカオスになってしまいました」という青春ドタバタコメディーだ。

モモコは「コメディーだったからこそ、自分を振り切れた気がします。校庭の中心でさけんだり普段はやらないので、見ている方もストレス発散になると思う。今回はかなり自分の殻が破れた体験でした。『やらせろ~!』って、他のWACKのメンバーいる前で、120%で叫べたのは殻を破れた経験でした」と撮影を振り返った。そんな経験が実を結んだのか、それぞれの作品で印象に残った作品として、リンリンが「春画とかも好きなので、とてもおもしろかった」と話すなど、メンバーから”2票”が集まった。

もっとも、メンバーそれぞれが、各作品を「印象に残った作品」として挙げていたため、2票を集めたモモコの代わりに、アイナ・ジ・エンドの作品を挙げるメンバーがおらず、モモコはすかさず「2票いただいちゃったので…。アイナの作品も、映像美もすごくて、きれいでした!」と見事なフォローを見せて、アイナも「うれしい! 今日は焼き肉でもおごらないといけないかな」と笑わせた。さらにアイナはメンバーを代表して「私たちも楽しみでしたが、ここに来てくれる人も楽しみだったと思います。最後までトイレに1回も行かず、よろしくお願いします」と呼び掛けた。